若年者の地元定着を考える。

仕事づくり課では、若年者の地元定着対策の一環として県内外の大学等を訪問し、就職状況や学生の意識について情報収集、意見交換を行い、新規事業や既存事業の強化等の参考としています。
平成27年度より続けていると、大学の立地場所や規模、学部等によって学生の意識が違うことがわかります。
今回お邪魔させていただいたのは「日本大学 工学部」(福島県いわき市)。落ちついた雰囲気ときれいに整備されたキャンパスが印象的でした。

 

 

 

 

 

 

大学の担当者と意見交換し、感じることは、県外に進学した学生を地元へUターンしてもらうには、行政のみならず、企業を含め地域全体が一丸となって取り組む必要があるということです。学生や若い方とも話す機会がありますが、Uターン意識が強い若年者は、幼少期から保護者のみなさんをはじめ、地域にお住いのみなさんと交流する経験が多いように感じます。「祭り」や「子ども会行事」など、大人も一生懸命で盛んな地域こそ、若年者のUターン意識が強いと感じます。

つまりこれは「ふるさとを思う気持ち=ふるさと愛」の醸成ができているからではないかと思います。「ふるさと愛」が強ければ、仮にUターンせずとも、日本または世界のどこにいてもふるさとを思い、つながりを持ち続けてくれるように感じます。

若年者の地元定着は、一朝一夕でできるものではありません。
今いる大人が地域に誇りを持ち、愛し、地域のみなさんとともに生き生きと暮らす姿を子どもに見せることが大切なような気がします。家族との時間を増やし、家族の生い立ちや思いを伝え、地域イベントや行事に一緒に参加する。参加する時間を作る必要があると感じます。

みなさんはどう思いますか?