3月3日（日）に「第2回 由利本荘市空き家セミナー＆相談会」を開催しましたのでご報告いたします。

【開催概要】
（１）開催日時　令和６年3月3日（日）　9時30分～12時30分

（２）会　　場　西目公民館シーガル（由利本荘市西目町沼田新道下２−５３３）

（３）開催内容　第１部　空き家セミナー
　　　　　　　　第２部　個別相談会

（４）相談員　　宅建協会本荘由利地区協議会　工藤　新一　氏　他５名
　　　　　　　　秋田県司法書士会本荘支部　　三浦　毅　氏　

（５）セミナー参加者　12名

（６）個別相談会参加者　6組

【セミナー内容】
（１）由利本荘市の空き家バンク制度紹介（由利本荘市役所　移住支援課）
　　　・空き家バンクの制度案内
　　　・空き家バンク相談件数は、空き家所有者・空き家を利用したい人いずれからの相談も増加傾向
　　　・空き家利用希望者の空き家利用用途については、居住と事業の用途があり、近年は事業用の相談が多い傾向
　　　・空き家バンク登録物件について、安価な物件ほど成約率が高い傾向

（２）パネルディスカッション（相続登記義務化、市内の空き家事情について）
　　　テーマ　相続登記の申請義務化について
　　　　　　　空き家所有者からの相談傾向
　　　　　　　物件探しをされている方のニーズや属性について
　　　　　　　空き家利活用の事例

令和6年4月1日からの相続登記義務化の手続き、相続登記をしないことのデメリットの説明があり、子どもの代に負担をかけないように行動することの必要性などについて説明。また市内の空き家事情について、空き家利活用のポイントやニーズなどを中心に座談会形式でお話いただきました。

－相続登記しないことのデメリット－
・不動産の売却やリフォームができない
・固定資産税の負担の継続
・相続登記がさらに難航する
・期限内に相続登記しないでいると過料（罰金）が発生する

－市内の空き家事情について－
・子どもや孫に迷惑をかけたくないなどの理由で不動産処分を考える方からの相談が増えている
・流通している中古住宅の価格帯は、水回りのリフォーム費用も含めて1,000万円前後の物件
・事務所や従業員の社宅として空き家を利用したいと、企業からの問い合わせが増えている
・駐車場や庭を拡張するため、近所に住んでいる方が空き家を購入するケースも多い

【個別相談会】
個別相談会では「空き家の権利関係や利活用など」について、6組の方から切実な空き家のお悩みについて、宅建協会・司法書士会から専門家7名をお招きしました。相談員の皆さまには朝早くから集まっていただき、相談者から事前聴取した空き家情報を基に有益な情報提供と問題解決のアドバイスをするため事前検討会を開くなど、相談者に寄り添った対応をしていただきました。

参加者からは、空き家の利活用方法（賃貸・売却・解体）についての相談のほか、相続などの権利関係に関する相談が目立った。相談を終えた参加者からは、疑問に思っていること、不安に感じていたことに対してとても親身になって相談に乗ってもらえた。心が軽くなったとの言葉をいただきました。

今後の空き家利活用に関するセミナーや相談会の開催については、市広報やこちらのサイトでお知らせいたします。
市内に空き家所有又は所有する見込みのある方で、利活用などについてお困りの方はぜひご参加ください。