由利本荘市の伝統工芸「ごてんまり」の製作体験を通して、本市の歴史や暮らしぶりに触れてもらおうと、ごてんまりの里『由利本荘暮らしミーティング』を7月1日(土)に東京都で開催しました。
会場は足立区北千住の「はれてまり工房」。はれてまりカフェの奥にある古民家をリフォームした工房で、至る所にかわいらしい鞠が飾られているおしゃれな雰囲気が特徴です。
今回参加したのは、都内を中心に遠くは九州からいらしてくれた10名。初めに由利本荘市の概要やごてんまりの歴史について学び、その後は参加者全員がひととおり自己紹介をし、場が和んだところで体験準備の完了です。
体験で講師を務めるのは、地元由利本荘市から由利本荘市御殿まりを愛する会の代表・阿部登志子先生と助手の長谷部洋子さん、本市出身ではれてまり工房・佐藤裕佳館長の3人。阿部先生による作業開始の合図とともに、一斉にごてんまりづくりがスタートしました。
今回皆さんが挑戦したのは、本荘ごてんまりの中でも基本のかたちの「花火」柄。全6面のうち5面に見本の花火模様が施されており、残り1面に好きな色の糸で模様を刺していきます。ひと針ひと針丁寧に、真剣に。
参加者の質問に対して講師の方々はやさしく寄り添い、説明と実演を交えながら丁寧に教えていきます。時にはユーモアも交えるなど、場の雰囲気が和むような会話を添えて。
順調に作業が進む中、いったんお昼休憩です。昼食は由利本荘市産の野菜や五穀米を使ったおしゃれなワンプレートランチ、さらに阿部先生お手製のミズがふるまわれました。味もおいしいですが、見た目よりボリュームがありけっこうな満腹状態に💦
そして昼食後に作業再開。午後の作業のメインは房付けで、過去の製作体験では時間不足でここまでたどり着けずに終える方が多かったですが、今回は全員の完成を目指します。
途中、おやつタイムで小休憩。またまた阿部先生からいただいた笹巻き、由利本荘市産のさつまいもを使ったバウムクーヘンやリンゴジュースで気分転換し、いよいよラストスパートの仕上げへ。
3方の房付けが終わった人から、最後は房を適度な長さに切り揃えて、花火柄のごてんまりの完成です。
そして無事に10名全員のごてんまりが完成しました。皆さん、達成感に満ちた表情で喜びを分かち合いつつ、最後はみんなで記念撮影!
参加者の皆さん、長時間にわたる製作作業、たいへんお疲れさまでした。
そ・し・て、続きは夜の部へ。引き続きはれてまり工房にて交流会が開催されました。カフェの料理はもちろん、阿部先生お手製のお漬物やタケノコの煮物、そしてメインの秋田由利牛ローストビーフなどに舌鼓をうつ皆さん。さらに本市の地酒の飲み比べなどでほろ酔い気分を加速させる人もチラホラ。楽しいおしゃべりの時間はあっという間に過ぎていくのでした。
今回の企画で、由利本荘市に興味を持ってくれた方がたくさんいてくれたようで、主催者としてはうれしいかぎり。そして、ごてんまりが完成した瞬間の皆さんの笑顔は、決して忘れません。ご参加いただき、本当にありがとうございました🙏
皆さん、次はぜひ、由利本荘市で開催される『ごてんまりコンクール』でお会いしましょう。
余談ですが、この日はテレビで映画『タイタニック』が放映され、直前に起こったタイタニック号観光用潜水艇の事故とともに話題となりました。実はその前夜、阿部先生は屋形船でタイタニックポーズを決めるなど、東京の夜を大いに満喫されたご様子。まだまだお若い、阿部先生でした♪