7.17 母の向上心

お休みの日、安否確認も兼ねふらり実家へ。到着すると勝手口から作業着姿の母がのこのこと登場。近くのお地蔵様のお祭りの準備とかで、そそくさと出て行ってしまった。相変わらず多忙のようだ。なんとなく拍子抜けしてしまったが、主のいない家の中に。仏壇に手を合わせ、近況報告となぜ宝くじが当たらないかと不満を述べる。

居間に行くと、賞状らしきものを発見。よくみると「修了証書」だった。「剪定(中級)講習」修了とある。「へー」と思わず口から出る。他県から嫁ぎ、子育て、仕事、家事、介護、看病に追われ、なかなか自分の時間が持てずにいた母が、一人になりこの年齢になって、向上心を持って暮らしていることに感心してしまった。講習に限らずこれまで取り組んだことなの野菜に独学で挑戦してみたりと前向きな姿勢に頭が下がる。

暫く眺め、なぜこの講習会を受けたのか、どんな技能なのか考える。わからんので後で聞こう。それといくつになっても向上心を持ち、小さなことに挑戦し続ける人生を送りたいものだと思いながら、昼寝をしてしまった。

/////文:長谷部浩司/////

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