本荘地域で会合があり、前郷駅から「おばこ号」を利用して向かうことにしました。
朝夕の通勤通学時間帯でないため、ゆっくり席に座ることができました。
久しぶりに乗車しましたが、車内は冷房が効いて快適です。
よく、鉄道の旅では、「目的地に向かうことが楽しみの一つであるが、道中の車窓に映る風景にも時折心を奪われる」と言われています。
車窓から見える風景は、季節によって様々な色があり、思わぬ発見や驚きに満ちた瞬間に出会うこともあります。
この時期は、天気が良ければ「早苗田」が見られます。
「早苗田」とは、田植えが終わったばかりの田園風景は、まだ苗が小さく、水面に太陽の光がまぶしく反射し、周りの景色が美しく映えるような田んぼをいいます。
また、車窓からの景色と共に感じるガタンゴトンという走行音も、いつもと違いとても穏やかな気持ちにさせてくれます。
いつも何気なく見ていた「車窓の風景」が、少し目線を変えただけで新鮮に感じられ、前郷駅から羽後本荘駅までのひとときでしたが、列車の時間を楽しむことができました。
///// 文:佐藤 /////