昔からお世話になっている木工職人さんに会いに行ってきました。
「木育」を通じて10年来のお付き合いをしている木工職人さんです。
由利本荘市木工職人集団の「ことびら」の代表を務められ、白石市で開催された全日本こけしコンクールで入賞するなど、
本荘こけし工人としても活躍をしております。
最近、伺うことができなかったので、久しぶりに工房とギャラリーも見学させていただきました。
1階の工房には、新たに設置された木工機械をはじめ、整理整頓された道具類、地元産の木材もきちんと置かれています。
工房内は、優しい木の「香り」と、木を削った「薫り」により、昔懐かしい感じになれるというか、
穏やかな職人さんの人柄と同じで心地よい空間になっています。
2階のギャラリーには、切り方によって色んな木目がある木の器やランプシェード、市の誕生祝い品である
「よちよちとりっこキジ」など、数多くの手作り木工品が並べられています。
木工職人さんは、「フシや割れ目も欠点と見られがちですが、自然が作り出した同じものがない個性と捉えて、
ものづくりをしていきたい」と言っていました。
しばしば完璧さを求めがちですが、自然はその個性的な要素によって魅力的なものとなります。
自然やものづくりに限らず、個性や違いを受け入れ、尊重することが大事なことであると改めて「気づき」、
とても有意義な時間を過ごすことができました。
///// 文:佐藤 /////