ヒロシです。毎年6月から7月頃にかけて各地で消防訓練大会が開催されますが、ヒロシが所属する由利本荘市消防団西目分団でも、6月上旬に大会が行われました。今年の大会は例年より半月ほど開催時期が早いため、暑さで体力を消耗することもなく比較的動きやすい気候。開会式も簡略化され、団員への負担が軽減されています。
そして大会で競われたのが、隊員4人がホースやポンプを操作して、動作の正確性と標的を倒す早さを競う「小型ポンプ操法」です。かつては13隊が出場していたのですが、この10年でいろいろ減って今年の出場隊は全8隊。2週間前に開催された伝達講習会からこの日まで、訓練に明け暮れ身体も内蔵も疲労困憊の中、究極に仕上がった演技を披露しました。
「指」のゼッケンを着けた指揮者の号令のもと、「1」の1番員、「2」の2番員、「3」の3番員がそれぞれきびきびした動作で動き出します。
指揮者と1番員はホースを持って前方へと走り出し、3本のホースを延ばしながらつないでいきます。同時に2番員と3番員は、水槽から給水するための吸管をポンプに取り付けます。
次に吸管の先を水槽に入れて給水準備完了。3番員はポンプ脇で機械操作してポンプに水を入れ、いつでも放水できる状態で1番員の伝令を待ちます。
ホース結合を完了してポンプ前に戻ってきた1番員が、3番員へ「放水始め」の伝令。はるか先には「火」と書かれた標的があり、その手前で指揮者が注水体勢を取ろうとしています。
伝令を受けた3番員がポンプから水を送ると、標的付近から指揮者が狙い撃ち。この間、早い隊で40秒台、遅い隊でも60秒程度という緊張の1分間です。
その後は放水中止、排水、収納と動作が続き最後に撤収して演技終了です。西目分団の皆さん、早朝から本当にお疲れさまでした。大会は終了しましたが、今後も地域防災の要として、災害時の出動や防火啓発活動など精進されますよう、よろしくお願いします。
ちなみにヒロシは副分団長のため、閉会式の最後に閉会宣言をする役目でした。それまでは素のままでしたが、国旗・市旗降納で団員が反対側の掲揚塔を向いている間、こっそり特殊なマスクを着用。旗が完全に降り終わって、団員が正面へ向き直すと急に面長な顔つきになった副分団長。直後の閉会宣言では、壇上から「ロングロング・アゴー、長年にわたって受け継がれてきた西目の消防大会をこうして無事に終えることができ・・・」などと、緊張を和らげながら労いの言葉をかけ閉会式を締めくくりました。
その日の夕方、分団本部員の慰労会では閉会宣言の話題になり、分団長から「あれが毎年恒例になったら、整列してる団員は楽しいだろうな😄」と、予期せぬお褒めの言葉が。分団長のお墨付きもいただけたので、来年以降も『笑ってはいけない閉会式』を目指すことを心に誓ったとです。ヒロシです、ヒロシです、ヒロシです。。。
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