3月は卒業式シーズン。由利本荘市も3月1日の高校の卒業式を皮切りに、先週末に中学校、今週末は小学校です。個人的に思い出深いのが中学校の卒業式でしょうか。式後、学校の玄関口で出迎えしてくれた父と言葉はありませんでしたが、握手したことを覚えています。現在の親子関係では少なくなったのかもしれませんが、自分が中学生の頃と言えば、両親とは一定の距離を取りたがる微妙な年頃だったように思います。まして昔気質の父親とは一層だったように思います。ただ、今でも人生の師と仰ぐ恩師との出会い、気の合う仲間が多かった友人達との生活で、心の成長ができたのか、卒業式を迎える頃には、達成感なのか、中学校生活をやりきった気持ちが大きく、自然と両親への感謝の念が芽生えたように思います。握手はそんな気持ちの表れで、父と握手できた自分に驚きましたし、嬉しかったように思います。個人的過ぎるお話でしたね。
節目を迎えたみなさん、人と比較するのではなく、自分の成長を求めて、自分のペースで歩んでください。時には、歩みを止めて周囲を見渡してみることも大切です。足下の草花や山々の峰に気づけたらまたゆっくり歩み始めてください。
卒業おめでとうございます。
///// 文:長谷部浩司 /////