12.19 令和7年『今年のベストショット』~ “ありがとう”がふくらんだ一年 ~

2025年は、人生が大きく変わった一年でした。

わたしが今年のベストショットに選んだ写真は、こちら🌿


10月上旬、保育園で熱気球があがった日の集合写真です。

えみの森の子どもたちの個性がぎゅっと詰まっていて、
保育園での時間をそのまま閉じ込めたような一枚。

カメラロールを見返すたびに、鮮やかで明るいこの写真がパッと目に入るのですが、

この日の特別な出来事だけでなく、
「この一年の自分の変化」も、一緒に思い出す一枚です。

せっかくの機会だから、少し書き綴ってみようかな。

 朝7時のえみの森 

地域の方々が「子どもたちのために」と声を掛け合いながら、熱気球の準備を進めていきます。

子どもたちは先生と一緒に、期待をふくらませながらその様子を見つめたり、待ちきれなくて少しそわそわしたり。

秋の空気は少しひんやりしていて。
でも、その場には、大人の想いと子どもたちのワクワクが混じった、あたたかな熱が感じられました。

 

その光景が頭をよぎると、今年の春の自分を思い出します

由利本荘市に移住して、協力隊に着任して、
生活も仕事も人間関係も、全部が「はじめまして」で始まった一年。

大きな変化の中で、どう動けばいいか分からず、不安を抱えた日々を過ごしていました。

 

 風向きを待っていた時間って… 


東京で教員として働いていた頃、保育を純粋に楽しめなくなってしまった時期があります。
それでも諦めたくなくて、わたしは“保育から離れる”のではなく、“環境を変える”ことを選びました。

移住したことへの不安や後悔を感じたことはありません。

でも、気持ちは前を向いているのに、
初めてのことが次々に押し寄せて、何度も心が追いつかないような感覚になりました。

 

熱気球を上げるために、風を読みながら待っていた時間は、
そんな“心が追いつくのを待っていた時間”に似ていたなあと思います。

気づけば、少しずつ場所や仕事に慣れ、人とのつながりができて。
一つひとつの「はじめまして」を自然と受け入れられる自分になっていました。

 

 「優雅さ~ん!」が追い風になって 

熱気球の布の中に空気が入って、少しずつ形が現れて、ふわっと持ち上がる。

子どもたちが目を輝かせ、喜んでいた姿が忘れられません。

 

今年のわたしの1年間も、なんだか熱気球みたいでした。

保育園へ行くと「優雅さ〜ん!」と駆け寄ってきてくれる子どもたち。
まだまだ経験の浅いわたしに、同じ目線で接してくださる先生方。

子どもたちや先生方のあたたかさに触れるたびに、
わたしの心にも、空気が入っていったような気がします。

こうして少しずつ、「ここで頑張りたい」という気持ちや、
「必要としてもらえている」という感覚が、自分の中で形になっていきました。

前向きに、意欲的に過ごせる日が増えて、“地域のために”という思いがどんどん育っていきました。

子どもたちや先生方との関わりは、いつもわたしの背中をそっと押してくれる追い風です


えみの森で過ごす日々は、
「保育園遊学」を通したご家族との思い出や、つながりまで広げてくれました。

保育に関わる道は“現場だけ”じゃないのかもしれない。

そんなふうに、自分の将来像まで少しずつふくらませてくれた一年でもあります。

だからこの一枚は、ただの「楽しかった思い出」ではなくて、

今年のわたしの変化と、たくさんの“ありがとう”が詰まっている写真なんです☺️

2026年は、よりたくさんの子どもたちと出会い、つながって、
幸せの連鎖を広げていける1年にしていきたいな🎀

2025年、ありがとうございました🎈

〈 協力隊 すずきゆうが 〉

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください