移住者の声 その3 嶋崎真仁さん(47)の場合

2015-06-16 14.24.51

 氏名:嶋崎真仁さん(47歳)
 住所:本荘地域在住

  真仁さんは、東京都練馬区出身。お仕事の都合で由利本荘市に移住後、由利本荘市出身の奥様とご結婚されました。現在由利本荘市内の大学にご勤務されています。 

<移住した時期は?>
 平成11年4月です。

<移住したきっかけは?>
 秋田県立大学開学と同時に教員として採用されました。

<由利本荘市住んでみての印象は?>
  住んでいる場所から生活に必要な施設(買い物、公共施設、病院、飲み屋街(?)など)へ徒歩で移動できるところが便利です。市の中心部に温泉(鶴舞温泉)があり、夜になると信じられないくらい激安(当時は450円、現在は300円)なところが好印象です。また、高い建物がほとんどなく、ハイキングや乗馬が楽しめる山、カヌーやボート競技までできる川、サーフィンやヨットにまで対応した海が近いところが、それまで住んでいた東京練馬と全然違います(練馬でこうしたところへ遊びに行こうと思えば電車で1時間以上移動しなければなりません)。

鳥海山がほぼ毎日見えるところもいいですね。食べ物も良くて、特に山菜が多種類食べられるのは、この地域ならではだと思います。「ばっけ(ふきのとう)」の天ぷらが特に美味しいです。あと寿司屋で食べられる菊が付いてくるのは嬉しいです。東京で生まれ育ったら、料亭でもない限り、寿司についてくる菊はプラスチック製です。逆に必要なものが近所にあるためか、公共交通機関が不便で、特にバスがいつも空気(?)を運んでいることが気になりました。山、海に出かけるのに自家用車を使わねばならないのは不便ですね。少なくとも子供同士では出かけられません。

 <今、取り組んでいることは?>
  大学の教育研究の一環で、由利本荘市商工会と組んで、経営システム工学科の学部3年生を店舗や工場に派遣し、経営者のお話を伺い、その会社の経営状況を整理した上で、需要調査、生産性改善、ホームページやプロモーションビデオの製作を演習で実施しています。また、この地域でなければできないような限界集落地域での買い物支援問題や地域観光活性化のための情報受発信のあり方などの研究にも取り組んでいます。また、市民レベルで地域づくりの在り方を模索している「もへほけしの会」の活動に参加しています。

 <移住するときに苦労したこと>
 住居は秋田県がアパートを用意してくれたので、苦労はあまりなかったと思います。寒冷地なので、寒さが予想できず、赴任前に高い暖房機を購入したのですが、そんなに高額なものは不要でした。ただ、口座のあった都市銀行の支店が秋田市にしかなく、しばらくお金を引き出すことができなかったのには閉口しました(今はコンビニが乱立したため解消しているはずです)。

<移住してから苦労したこと>
  冬場の除雪でしょうか。除雪自体はアパートの先生方と共同で外部委託する仕組みを作ったため、自分で除雪するのは車くらいですが、互助組織の会計係りの際、大雪の年でどうしても排雪する必要があり、排雪を依頼したら結構高額だったので、あとで関係者にご迷惑をおかけしました。

 <由利本荘市へ移住・定住を考えている人へアドバイス>
  公共交通機関が不便なので車が必須になりますが、アウトドア志向の人であればかなりいろいろなことができます。ただ、大都市圏やその周辺地域のように大規模ショッピングモールはありませんし、駅前にはチェーンのコーヒーショップも24時間営業の牛丼屋もありません。なので、そうした地域とは異なるライフスタイルになることは覚悟する必要があります。あと、住む場所と職場を選べば、職住が近接し、かつ「学力日本一」とも言われる小学校の教育環境もあるし、子供の医療費を市役所が払ってくれるため、子供を手塩にかけて育てるのであれば非常に良い環境だと思います。家族で数年の長期滞在を予定するのであれば、住民票を移した方が得かも知れません。

<由利本荘市へ、または自分のライフプランについて一言>
  住む分には良い地域であっても、その前提となる雇用安定化の面で不安があることも事実です。大学と一般市民の両方の立場で、地域活性化の方策を考え、一つでも実現させていければと思っています。政治家みたいですって?でも、市民一人ひとりが、人任せにせず考えて実行に移さないと愛する地域が消滅するかも知れませんよ。

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